なぜアパレル業界は人手不足になるのか?

なぜ日本の就職は、一括採用なのでしょうか? 日本の就職というスタイルでは、会社に入って経験を積んでいろいろな部署に振り分けられることが殆どですが、それはアパレル業界も同様で、採用されると多くの人は販売員からスタートするそうです。そんなアパレル業界での問題もまた人手不足なんですね。そんな人手不足で悩んでいるアパレル業界について、そもそもなぜ人手不足に陥っているのか探ってみようと思います!

 

決まったステップアップが落とし穴?

先ほど述べたように、アパレル業界ではまず最初に販売員からスタートします。一つ目の問題は、ここだと思います。 アパレルに就職したいという人がいたとしてもやりたい職種は様々で、パタンナー、デザイナー、バイヤー、生産管理など、アパレル業界に入るといってもやりたいことは、人によって違っています。 ですが、アパレル業界の採用方法は一括採用が多く、採用された場合も実店舗で働くところから始めることが多く、なかなか自分のやりたい仕事ができないことは、就活生側にとってはとても悩ましく感じる問題だと思います。 なので、人手不足解消の一つの方法は就職面接をする際に、しっかりやる業務の内容ごとに分けることが重要になってきます。これは、就活生にとっても自分のやりたいことを選択できますし、企業にとってもそれぞれの部門に特化された良い人材を育てる事ができるのではないでしょうか?日本の中途採用のサイトでは、デザイナーなどの専門職採用が行われているので、最初からその採用法を取り入れることが人材採用の成功に繋がるのではないかと思います。

 

アパレル業界は、給料が低い?

アパレル業界の給料は携わることによって様々ですが、フリーの有名デザイナーになったり、やり手バイヤー、大手企業の生産管理などの仕事が出来れば給料に関しては、心配する事はないレベルで貰えます。 しかし、販売員の給与は十分ではなく大手の販売員で平均的に300万~400万、中小企業では、それより下回っている場合が多いと言われています。 これに関しては、どの企業/職種にとっても人を集める上で重要になってきます。少しずつでもいいのでアウトプットに見合った給与を渡せる流れを作ってみたり、食事のサポートをつけるだけでも大きく結果が変わってくると思われます。

 

サービス業の長時間労働

次の問題については、サービス業の業界全体の問題です。 サービス業で働くということは、店舗の営業時間中はもちろん、営業時間外に関しても売り上げの計算売れ筋のものは何か調べたりなどたくさん仕事があります。 これだけの仕事量があると、当然、残業や早く出勤をせざるを得なくなると思います。そうなると、低賃金で長時間労働でやはりデータがでている通り離職率は高くなってきてしまいます。これを解決することが、人手不足の解決になると思うのですが、 例えば、人を増やして労働量を減らそうとしても、イメージとして人があまり集まらないと思います。なので、まずは仕事内容を分別化し専門の仕事に集中できるような環境にすることが、新しく良いサイクルをつくりだしてくれるのではないでしょうか。

 

まとめ

アパレル業界に限らずありとあらゆる所で人手不足が叫ばれていますが、解決方法はたくさんあります。業務の内容ごとに仕事を分けたり/アウトプットに見合った給与や福利厚生をつくったり/仕事に集中できる環境をつくる、などです。その他にもIT企業が様々な人事系のサービスを出しているので自社で解決方法を新しく探ってみるのも良いでしょう。