【ルトガー・ブレグマンに学ぶ新たなユートピア】快適な社会のための3つの条件!

今回は、前回のブログで触れたベーシックインカムを提唱したルトガー・ブレグマンの考えについて書いていこうと思います。「働き方改革」というワードがちらほら聞かれる今、斬新な視点を持つブレグマンのアイデアを考えてみましょう。 大著『隷属なき道』を著したルトガー・ブレグマンはベーシックインカムのアイデアを提示したことで有名ですが、彼は理想的な社会、ユートピアを作るために3つの条件をあげています。

 

新たなユートピアのための3つの条件とは

一つ目は、勿論ベーシックインカムです

そもそも、ブレグマンはAIやオートメーションの普及によって、人間の仕事はなくなり、次世代の問題は人間の「退屈」だと考えていました。しかし、労働時間が増え続けている理由として2つのことが考えられます。

1. 欲しくもないものを好きでもない人にアピールするために買わされ続ける消費主義です。例えば、動きにくくめんどくさいものと考えられていた浴衣ですが、Instagramが流行るとともにその売れ行きが確実に良くなったのもその一例と考えられます。欲しくもなかった浴衣をInstagramで好きでもない不特定多数の人たちにアピールするために買うようになったのです。

2. ひとが「くだらない仕事」に縛りつけられていることです。世間にはまだAIなどによって取って代わることのできる仕事が沢山あります。受け身の働き方になりがちな事務職や、工事系の仕事、ライン作業などがそれにあたります。また、働いている人の37%が自分の仕事をくだらない仕事だと思っているという調査結果もあります。 ですが、BI(ベーシックインカム)の導入によって、今までの給料のための労働、くだらない労働に就く必要はなくなり、最低限の生活が保証されることで、困窮の心配がなるなるので、薄給だが視野が広がり、大事な仕事や新しい自分のやりたい仕事に就きやすくなるのです。もはや、くだらない仕事をすることは必要ではなくなるかもしれません。

まだ、ベーシックインカムの内容は、ミルトン・フリードマンの提唱した「負の所得税(NIT)」という、一定の所得のない人々は政府に税金を納めず、逆に 政府からの給付金を受け取れるという内容とも類似しているので、興味のある人はこちらも調べてみるといいかもしれません。

 

二つ目は、労働時間を 週15時間にすることです

ベーシックインカムが導入されたとしてもそれだけでは生活に最低限必要な金額しか得られません。そこで、自分の趣味やどうしてもお金が必要なもののために働く時間はどうしても必要です。その場合の働き方として日本の所属型の働き方は不向きであり、自分の好きなことで多少の金額を得るという選択肢として、「カフェ/レストラン」などで「1日限定の仕事」ができる1日求人アプリSpaeceworkのデイワークという概念が有効なのです。Spaceworkは自分の好きな時に自分の好きなように働けることを目指しています。未来の働き方として間違いなく必要な概念を持っているサービスです。

 

三つ目は、国境の開放です

ブレグマンによると、仮に開かれた国境が実現した場合、世界総生産の予想成長率は67%〜147%にもなるそうです。彼は、労働市場が開放されれば65兆ドルの富が生み出されるとも主張しています。当然国境をなくすことで頭脳流出などは起こりますが、それ以上に生み出される利益は大きいはずです。:引用基)

これらの三つの条件は一見達成が難しそうですが、実際は人々がこのことを理解して、意識が変わることでどれも達成することが可能です。これからの社会を作っていくのは間違いなく今を生きる自分たちです。新しいユートピアを実現するためには私たち自身が理想の未来を一度立ち止まって考えてみることが必要なのではないでしょうか?